膝の痛みは肩こりや腰痛と並んで、多くの人が悩まされる症状です。
膝が痛むと、それを庇うように歩くようになるので、もう片方の正常だった膝もどんどん悪くなっていくことが多いです。
このような膝の痛みの負のスパイラルから、
・外出するのが億劫になったり、
・うつ病や認知症が進行してしまう中高年の方が急増しています。
膝は歩くときに全体重がかかる関節です。
そのため歩けば歩くほど、膝軟骨がすり減ってしまいます。
人体の構造上仕方がないことではあります。
また膝関節は、軟骨を保護する潤滑液が含まれていますが、年をとると、この潤滑液
が、どんどん減っていってしまいます。
そうすると、油を差していない機械のように、ミシミシ言うようになってしまいます。
また年をとると筋肉が脂肪に置き換わって、どんどん太るようになります。
太って仕舞えばその体重分が膝に負担をかけるようになってしまうため
膝の痛みが増えてしまうのは、想像できると思います。
残念ながら、すり減った膝関節は2度と元には戻らないので
根本解決のためには、人工膝関節にするしかないのです。
でもそんな手術は誰もやりたくないと思います（汗）
手術は感染症などのリスクも伴ってしまいますし
自分の関節ではありませんので違和感も拭えないです。
そんなときに様々な通販ショップで売られているのが
コンドロイチンやグルコサミンなどのサプリです。
コンドロイチン硫酸は、関節の潤滑液の役割をしています。
だから軟骨に潤滑性と保水性を与えます。
コンドロイチン硫酸は加齢と共に減っていってしまうので
サプリで取ると、「膝の痛みが治る」と言うのが
サプリの売り文句です。
科学的な結論から言うと、このようなコンドロイチンサプリの経口摂取で膝が治ることはありません。
世界で最も権威のある論文の一つに THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICIN
と言う論文があります↓
論文では、残念ながら、軟骨の成分であるグルコサミンやコンドロイチンをサプリメン
トとして摂取しても、
軟骨が再生したり痛みがやわらぐことはなさそうです。
おそらくですが、このようなサプリメントは胃や腸の消化液で粉々に分解されるだけの
ようです。
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